水道から色がついた水が出てきた場合の対処法

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水道の蛇口を開けて水を出したら、何やら水に色が付いている…。こんな経験ありませんか?そういった時はどういう対処をすればよいのか、そして色が付いた水の安全性はどうなのか、なぜ色が付いてしまっているのか。不安や疑問は多いですが、実はこれ、あまり気にしなくても良い場合が多いのです。

まず最初に、水の色が白かった場合。これは水が出た際に圧力変化が起きる関係で空気が溶け込み、小さい気泡がたくさん含まれるため白く見えるのです。その証拠に、コップなどへ入れてしばらく置いておくと気泡が消え、普通の水に戻ります。そのまま飲んだりしても問題はありませんが、不安であれば一旦置いて気泡が消え色が戻るのを確認してから使えばよいでしょう。

次に水が青く見える場合。これも実は問題ありません。水に光が当たった際に青い光だけが散乱するので、水が青く見えるのです。プールなどでプールの水が青く見えると思いますが、原理としてはあれと同じです。実際手に掬ってみると、プールの水も透明でしょう?光が関係した見え方の問題なので、異常なほど真っ青に見えない限りは気にしなくて大丈夫です。

そして水が赤い場合。これは水道管内の鉄サビが原因です。基本的にはしばらく流しっぱなしにすることで解消しますが、いつまで経っても解消しない場合には水道管の交換などが必要な可能性があります。赤水は飲まずにしばらく出し続けて解消するのを待ってください。少量であれば問題ありませんが、多量に飲んでしまうと下痢や嘔吐の原因にもなりかねませんので、注意が必要です。もちろん、解消した後は何も気にせず飲んで大丈夫です。

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いかがでしょうか。色が付いていると「えっ?!」と驚いてしまうかと思いますが、意外と大丈夫な事例が多いですね。ただ、もちろん度合いによっては調査が必要な場合もありますから、楽観視はせずに色の濃さなどをちゃんと確認するようにはしてください。